隠者の公式:M.M.A.
言葉はすべての形を体に直し、正す
それこそが場の2次元であり空間の辺を為す
故に言葉とは線と面の羅列に過ぎず
有体にして形のない神秘の域たり得る最低限の領域
語り継がれる幻想の世界においては、言葉が1なる物質であるならば
1は全、全は1、総ての歴史は言葉にして語ることができるといえよう
歴史とは、記録のみならず現在、過去、未来
歴史を為す事とはすなわち、現在過去未来を併合した場を成す事に他為らない
之即ち異界、神秘性を帯びた言葉による日常が織り為す異界であれば
それ自体が異界の常識と化し、信憑性を帯びる
信心が憑き纏う性質、さえあればそれこそが結界
気泡の中に新しく気泡を作るように、異界を綿密に編みこんでいけば
準備は完了する
あとは『スイッチ』が入る時を待つだけだ