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白と黒の対極

株式会社トミーウォーカーのPBW『シルバーレイン』の自キャラ燕糸・踊壺(b32648)とメイガス・モルガーナ(b04105)のブログです。 りんくふりぃです♪ コメント欲しい今日~♪

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■~オープニング~
その館は呪われている。

その館には『鼠』を入れてはいけない。

首を刈られて『捧げ』られるぞ。

その館、『アンチェスター屋敷』には、近づくな。

そんな噂が学校で『どうでも良い事』として囁かれた時のこと。



その日彼らはしがない日常会話をしながら帰路を歩いていた。

一般人では珍しい金髪の少女とすれ違い、振り返った矢先に…

「どけっ!!」

と、走ってきた男に振り返った数人が押しのけられる。

金髪の少女は男の方を向き唖然とする。

「かっ…返してください!

だれか…バック…ひったくりがっ…!」

彼女は突然の事に慌てふためき、まともに叫べないようだ。

見てしまったからには、ここは自分達が何とかするしかない。

彼ら[蜘糸商会]の面子はこの状況を打開すべく行動に出た。


~~~~コメント~~~~
偽シナ始めてみましたえ。
シリーズという書く方にも無謀な挑戦やけども頑張りますえ♪
まずは土台つくりからということで切っ掛けとなる事件や。
協力してひったくり犯を捕まえて金髪の子にバックを返そ。
引ったくり犯は軽率な男で、逃げられたと思うとバックの中身を確認する為に止まるえ。

――――――――――――――――――――――――――――――

■偶然にしても揃いすぎている

事件に遭遇した5人の内、燕糸・踊壺(異形の訂正者・b32648)、

(高校生鋏角衆・b33884)、櫻井・なずな(七胴落とし・b27853)

は即座に引ったくりの男を追いかけた。

黒城・文(小学生魔剣士・b34449)も追跡しようと駆け出したが

何かに躓いて「わたっ」とすぐに転んでしまった。

そして、平賀・双葉(禊がぬ織り手・b32970)は

被害にあった金髪の少女を落ち着かせることにした。

「大丈夫?

バックはあの人たちが取り返してくれるから安心して。」

平賀・双葉の強い説得力のある言葉に少女は少し落ち着きを取り戻し

「は…はい。」と、頷いた。


一方、引ったくりの男は焦っていた。

追ってくる二人の女性、茶髪の女性は恐らく何かスポーツでも

やっているのだろう、運動能力と持久力を持っているようで

いくら逃げても追ってくる。

脅かして止めさせることもできるだろう、しかし茶髪の女性に

引っ張ってもらってやっとついて来ている白髪の少女は

片手に携帯電話を持って誰かと話している。

もしかしたら警察に連絡しているのかもしれない。

隠れてやり過ごすしかないと男は判断した。

■鍵と白いモコモコ

(能力者でもない人とかかわるのはできるだけ避けたいところなのだけど…)

それは非日常の存在である者なら誰でも感じるところであるが、

平賀・双葉は何か違和感を覚えていた。

それは一般では珍しいこの少女の容姿からだろうか。

それとも…

「…。」

未だ不安そうに俯く少女に、黒城・文は言った。

「大丈夫、ボク達の仲間がきっと取り返してくれますよ。」

「ありがとう…こざいます…でも、あの子が心配で…。」

応えた少女の言葉に平賀・双葉は気になる単語を聞いた。

「あの子?」

「実家の鍵と一緒に、父に託されたペットです。」


「ゼッ…ゼッ…はぁ、もう大丈夫だろう、何なんだあの餓鬼どもは…。」

男は路地裏に隠れて悪態をついた。

やがて静かになったことを確認し、へへ…と薄く笑いながら

バックの中を確認しだした。

すると中から白いモコモコとした物体が飛び掛り火花を発した。

「うわっ!?何だこの…っ!!」

男が手で払いのけると白いモコモコは「キュッ」と小さな悲鳴を上げて

落下した。

その時、路地の入り口からカタンと小さな物音がした。

男が驚いて身構えると、男の背後からから…

「こんな寒い中物取りとは、よく元気でいられるな………。」

「うわ…ギャッ!!?」

背後から突然、淡々と話しかけられて咄嗟に男は振り向こうとした。

しかし、声の主、神崎・亮にあっさりと組み伏せられた。

「陽動成功…やな♪」

燕糸・踊壺と櫻井・なずなは待ち構えていた路地裏の入り口に入っていった。

先ほどの携帯は神崎・亮との連絡に使っていたのである。

「…これは…?」

ふと櫻井・なずなは白いモコモコに目をやった。

それは、彼女たちにとって見慣れた非常識の存在。

使役ゴースト・モーラットだった…。


■そして少女・蘭は名乗る。

男はその後、今度こそ警察に通報して捕まえてもらった。

「有難う御座います皆さん…このお礼はなんと言って宜しいのか…

この子のことも・・・」

バックを返してもらった少女は深々と礼をした。

バックから顔を出そうとしたモーラットを抑えて黒城・文は言った。

流石にここでは人が多すぎる。

「いいですよお礼なんて…それより一応、何か盗られてないか

バックの中身を確認したほうがいいんじゃないですか?」

「あ、そうでした…あ、あれ?ない、無い!!

実家の鍵が無い!!」

皆、警察に護送されそうな男を睨む。

「な、何だよ…俺はその鼠に引っかかれて何も盗ってねぇよ!!」

「お巡りさん、ちょお待ってください。」

「少し、叱ってやるとするか。」

淡々と男に迫る燕糸・踊壺と神崎・亮、そして少女にに

黒城・文は言った。

「あの~、もしかしてこれじゃないですか?」

「・・・!!はい、その鍵です。」

「ごめんね、さっき躓いちゃって…。」

そんな会話を聞いて、男は護送されながら安堵のため息をついた。


パトカーが過ぎ去った後、最初に少女に語りかけたのは

平賀・双葉だった。

「貴女、名前は?」

「え?はい、蘭・アンチェスターっていいます。

両親が亡くなって、生前に教えてもらった

『実家』に帰るところだったんです。」

どうやら少女、蘭は日系人らしい。

しかし、それだけでは彼女が非日常の存在を飼っている理由には

ならない。

「詳しく話を、聞かせてもらおうかしら…。」
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「…なんや最近突然寒うなったなぁ…。」

朝の寒さにぶるっと震える燕糸・踊壺(b32648)。

目が覚めたのは結社の蜘蛛の巣部屋、自分の張った巣の上だった。

思いついて持ってきたのは電気ストーブ。

封印前の記憶の無い踊壺はこういった電気製品を扱うことに

不慣れではなかった。


自分の料理の非道さは自分自身よく理解しているつもりである。

しかし一人暮らしをする以上、コンビニ弁当だけでは

栄養が偏ってしまう。

だから踊壺は朝餉は自分で作ろうとしている。

米びつの中に5合お米を入れて、水を入れて磨ぎ

白濁した水を捨てつつ水を足す。

単純な作業だが始めは米びつをひっくり返し

せっかく磨いだ米が排水溝を伝って

大海原への大冒険を開始する事もあった。

磨いでも水が白濁しなくなったら米びつを電気釜に入れて

スイッチを入れる。

…………で、放電。

「え、嘘!!にゃああぁぁあああ!!」

いかにも爆発しそうな電気釜から急いで退避する。

しばらくして収まった為中を覗こうと蓋を開けると、黒い煙が出た。

磨ぎ終えた後、水を入れ忘れていた…。

結局その日は朝昼晩コンビニ弁当だったとさ。
私たちはどこまでいっても反(半)存在よ…

それは貴女にはずっと判らないかもしれない…

私も目が覚めたらすべて忘れるでしょう…

でも、いつか再び私たちは絶対巡り合う…

それが運命の糸(意図)…

銀色の雨が織り成す数多の運命の逆再生…






その日、燕糸・踊壺(b32648)はクラスで奇妙な噂を聞いた。

誰もが住まなくなり、ゴーストタウンとなりかけていた土地の話。

少し昔、そこには何かの実験施設があり、そこの主人は能力者で

ゴースト関連の毒や弱った動物の治療をしていたという…

しかし、その人物が謎の失踪を遂げた後…

その土地には彼女が集めた詠唱銀が囁く声が残ったという。




「あ…。」

「あら…?」

踊壺が気になってその土地に行くと、途中で一人の女性と出会った。

スタイルのいい体を黒いコートで覆い、銀色の瞳を悲しく光らせる女性。

「…なにか?」

「あ、いえ…ここになにか怪奇現象が起きてる聞ぃて来ました。」

その女性はくすりと笑って答えた。

「…あぁ、貴女能力者ね?それとも来訪者?」

「…!はい、土蜘蛛の踊壺いいます。」

どうやら彼女も能力者のようだ。

「大丈夫、私も今此処に帰って来たところだから。」

「え?」

「私はメイガス…メイガス・モルガーナ。

此処の主人よ。」

彼女、メイガス・モルガーナ(受け継がれる狂気・b04105)は、にっこりと微笑んだ。



その場所には古びた小屋があった。

噂どうり、囁くような声がせわしなく聞こえてきた。

「これは…?」

「暫くでもずいぶんと寂れるものね。」

彼女が一歩小屋に足を踏み入れると、囁く声が瞬時に消えた。

「…まだ施設は生きてるわね。」

満足げに言うメイガスに、踊壺は問いかけた。

「これは…この施設は一体何なん?」

…メイガスは、部屋の電気を点けながら語り出した。

「…貴女は、大切な人を失ったことがある?

その人が目の前で亡くなったことが…」

「…!!」

「私の大切な人も魔弾術士でね、リリスの毒にやられていたの。

奴に殺された後、リビングデッドとして奴に付き従わせる為の…

リリスは倒したけど生きながらにして死んでいく彼を…

当時はまだ能力者でなかった私は、自分の家に匿う事しかできなかった…。」

踊壺は、ただ話を聞くことしかできなかった。

「そしていずれ能力者が来て、リビングデッドとして彼を駆除した。

私は欠片を集めて、非合法に集めた詠唱銀で継ぎ接ぎして体だけを保存した。」

メイガスは地下への重い扉を開けた。

「いつまで経ってでも、絶対に蘇生させるつもりだったんだけどね…」

途中に見たのは、壁にかけられた写真。

「好きな人ができてね、気がついたら私は逃げていたわ。

新しい幸せから、差し伸べられた手から逃げたの。」

重く開かれた扉の奥には、大きな水槽があった。

「気がついたら、私はあと半年で卒業する。」

「あっ!!」

ガシャン!!

メイガスが端末を操作すると、水槽の中の保護液が流れ出し…

中には、詠唱銀の塊が無数に転がっていた。



「これからどうするん?」

「…そうね、まずはこの土地をまともにしないと…ね。

マンションでも建てようかしら♪」

「…いつか、遊びに来てええ?」

「…そうね…その時までには、此処も賑やかになっているはずよ…。」




「夜になると何かの囁き声が聞こえる。」といういわくのある土地。

誰も近寄らず、ゴーストタウンになりかけていたその土地には現在、小さな寄宿舎が建っているとか。
「イグニッション!!!!!!」

その声と共に、燕糸・踊壺(b32648)の手に翳されたカードから

独鈷型の念動剣が展開される。



同時に踊壺は大きく後に引いた。

大鎌の威力は致命的なれば…遠距離から攻撃し、

武器を下ろさせるしかない。

しかし、『背徳の魔女』はそれを許さず、近距離からの攻撃に徹する。

1本の念動剣を使い、辛うじて防御しきれている状況…

攻撃になど移れるはずもない。

ギキィン!!!!

「ッア!!」

一撃、強い鬼魄系攻撃で後方に弾き飛ばされる。

「…!!これで…!!」

これで遠距離からの攻撃に移れる…そう考える間もなく

『魔女』は大鎌を踊壺へと構えた。

「I'm 『Mages(メイガス)』 Burret Shooter.」

魔女の囁きと共に真紅の魔方陣が形成される。

『魔弾の射手』…魔弾術士のアビリティである。

増幅された魔道の力は、大鎌の穂の先端に焔として収束される。

「Fire Burret.」

強大な焔の魔弾が踊壺を襲う。

「うわあぁっ!!」

防ぎきれずに炎の塊を受ける。

防護服の効果で多少の火傷と軽傷で済んだが

それは踊壺の動きを鈍らせる分には十分な効果があった。

急速の斬撃が踊壺の頬を掠め、今や首を刈られんとする状態となった。

「…まだやえ!!」

回転動力炉をフル稼働させ、念動剣を最大出力で振るう。

念動剣独特の軌道が絶体絶命の状況で大鎌を弾く。

そこから踊壺も攻撃に転ずる。


「悲しいわ、確かに私たちは今執念で戦っとる。

でも、今大切なのは何でとか、どう戦うかちゃう…

戦って、その先に何を得るかや!!!!!」


「前言撤回ね、同じ存在でありながら違う者…

私はいつか絶対に取り戻して見せる…それが世界の定義に反しても

…構わない!!!!!」




「「分からず屋!!!!!!!」」




…存在と、意味と、理想と、願い…

…過去への願望と未来への衝動…

いつしか彼女達はそれを全力でぶつけ合っていた。

即ち、同じでありながら正反(半)対の『意思』のぶつかり合い。

それは正反対に回る駒がぶつかり合う光景によく似ていた。

そして数百の殺陣という舞踊の末、二人は向き合い、構えた。

その狭間を挟むのは二枚の魔方陣。

「帰ろう!!一緒に進もう!!!!」

「それも一興!!だが、私達は相容れない!!!断言する!!!!!!!」






「「Fire Burret!!!!!!!」」







そして、いつの間にか来ていた夜が…明ける。
微かな頭痛に燕糸・踊壺(異形の訂正者・b32648)は目を覚ました。

そこは静かな丘、朝でも夜でもない『黄昏の空間』だった…

ただ、自分が何故此処にいるのか、それまで何をしていたのか…

思い出すことができない状況に頭を更にかき回される。



「…ッ!」

突然背後から語りかけられて、ビクリと背筋を強張らせる。

後ろを向くと、そこにはスタイルのいい身体を黒いコートで覆い隠し

銀色の瞳を悲しく濁らせた女性がいた。

「貴女は…?」

踊壺は言いかけた所で思い出した。

知るはずのない記憶、かつてどこかで語り合った『背徳の魔女』。

「ここはある人間の意志に『私』の意思を働きかけて作った場所。

…いや、貴女もあの時からそれを望んでいたんじゃあない?」

クスクスと笑う『魔女』は懐からカードを取り出す。

「…イグニッション…。」

それは能力者の証、カードは複雑な溝の掘られた大鎌へと姿を変え

彼女は『背徳の魔女』の本性を現した。

「私はそんな事望んどらへん、貴女もその筈や!」

「なら貴女、 何 故 其 処 に 居 る の ?」

端整な目を細め、静かな怒りを込めて『魔女』は問う。

踊壺はその威圧感に思わず後ずさる。

「…それは、私の意志や…確かにそれは私の意志や!!

でも、貴女にだって選ぶ権利はあるはずや!!」

ブオッ………「うわ!!」

ズガシュッ!!!!

『魔女』が大鎌を振り下ろすと、整った地面が醜く抉れた。

彼女の大鎌はゴーストを刈るための鎌ではない。

その複雑に彫られた溝で詠唱銀を多く含むゴーストの体組織を抉り取るための大鎌。

そんなもので切り裂かれれば詠唱銀で守護された能力者や来訪者でさえ…

重症ではすまされない。

「…こんなこと意味ない…

貴女がそうでもしなきゃ気が済まないというのなら…





…私は…負けてあげない!!!!!!!!!!」







「!!!!!!!イグニッション!!!!!!!」










反(半)存在との戦いの幕が…切って落とされた…。



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HN:
Yoko.Enshi. with Magus.Morgan.A.
年齢:
1076
性別:
女性
誕生日:
0948/09/26
職業:
蜘糸商会 社長
趣味:
機構弄り
自己紹介:
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この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する
『シルバーレイン』の世界観を元に、
株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
 イラストの使用権は作品を発注したお客様に、
著作権はかがり紅路絵師に、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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800年の封印から目を覚ましてくれたのは小さい巫女やった。私も巫女も、大きな力の前では何もできなくて。『土蜘蛛戦争』で巫女が戦いに出ても、見送ることしかできなくて…。彼女は先に逝ってもうた。
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